青汁を飲むと便が緑色になる?
健康のバロメータを測る物には爪の色や肌の色など様々あります。
その他では「便の色」も重要なバロメータともいえます。
現在、青汁を飲んでいて便が緑色になっている方もいるかもしれません。
そこで今回は、健康な飲み物として有名な青汁と便の色の関係をご紹介します。
便が緑色になる理由とは?
まず、青汁の綺麗な緑色の元からご紹介します。青汁の原料として有名なのはケールや明日葉です。
それらの栄養素の中には、「クロロフィル」といわれる葉緑素が含まれています。
このクロロフィルと鉄分などが、便を緑色にしている要因です。
緑色の便を見た時に「健康成分が便と一緒に出た」と悲観する事があるかもしれませんが、その心配はありません。
理由は、先程ご紹介したクロロフィルなどの成分は、便が出る前に体内分解されており体内へは効能が十分に行き渡った状態で不要物として便が流れているからです。
青汁が緑色の便の理由とは限らない
場合によっては、便の色が緑色以外にも黒っぽくなる事もあります。便の色が変わる事の原因は、青汁以外にも考えられます。
単純に、青汁の服用を中止した後の便が緑色であれば、自然と原因は突き止められますが、気になるのは「青汁の服用を止めたのに便が変色している」時です。
こんなにあった、便が変色する原因
では、青汁以外で便の色が変色する原因とは何があるのでしょうか? まず、考えられる原因として挙げられるのは「胆汁(たんじゅう)の多量分泌」です。胆汁とは肝臓から分泌される成分で、さらにその中にあるビリルビンという成分が、空気に触れると元々は黄色だった色が緑へと変色する特性があります。
その後、多量に含んだ状態で便として排出されるので緑色の便として判断されてしまうのです。
ちなみに、この現象は成人以外にも乳幼児でも見られる事がありますが、ビリルビンが原因の便の変色は、大きな病気の可能性はありません。
その一方、便が黒っぽくなる原因としては「宿便」が考えられます。
宿便とは、体内に長期間停滞し老廃物や悪玉菌が詰まった便の事を言います。
この宿便は、限りなく黒に近い茶色をしているケースが多いですが、悪い物が青汁の排出効果で出てきたので、心配する事はありません。
ただ、その宿便がドロドロとした状態の時は注意が必要です。
ドロドロした状態は、腸や痔、また胃などの消化器から出血した血液が便の中に混ざっている可能性があるので、その場合は速やかに医療機関での診察をお勧めします。